2016年(平28)10月7日 決算特別委員会総会質疑(栃木義博)

 

■銀杏(ぎんなん)の悪臭など街路樹の苦情対策と風格のある並木道づくりについて

 
問〈栃木〉
1.福岡市の人口は政令市の横浜、大阪、名古屋、札幌に次ぐ全国5位の大都市に成長した。これまで京都や神戸に追いつきたいというキャッチアップ意識にとらわれ資力が注がれていましたが、政令市として半世紀を迎えようとしている福岡市は、そろそろ全国5位の大都市に相応しい内実や風格が求められているのではないでしょうか。そのひとつが全国の名だたる大都市を象徴する並木道の存在です。東京・明治神宮外苑、大阪・御堂筋、名古屋・日銀前のイチョウ並木や仙台・青葉通りのケヤキ並木などはその都市の顔でありイメージを作り上げています。
そこでまず街路樹の維持管理費用の平成27年度決算額とその内訳、事業 内容について伺います。また、あわせて事業費のピークからの経年変化についてお尋ねします。

 
回答〈住宅都市局長〉
○街路樹の維持管理費用の平成27年度決算額については,329,867千円で,その内訳については,基本剪定や薬剤散布等の街路樹管理が159,933千円,芝刈,除草,清掃が82,523千円,剪定した枝などの処理料が27,619千円,街路花壇管理が38,517千円,その他として施設修繕や彫刻維持管 理等が21,276千円となっている。
○これまでの維持管理費についは,平成14年度の342,328千円が 最も高く,以降,厳しい財政状況の中,減少傾向となり,最も少なかった平成23年度で14年度の約78パーセントとなっていたが,近年は維持管理費の確保に努めている。

 
問〈栃木〉
2.街路樹管理費の確保には、当局としてもなかなか苦労されているようですが、本市の街路樹のうち高木はどのような種類がありますか。それぞれの本数は何本ですか。また、人口1,000人あたりの街路樹の高木本数は、同規模の政令市の中でどの様な位置にありますか。本市はその結果をどのように認識しているのかお聞かせください。

 
回答〈住宅都市局長〉
○街路樹の高木の中で最も多い樹種はホルトノキ約9,000本,次い でケヤキ約7,500本,イチョウ約6,800本,クロガネモチ約6,000本,クスノキ約2,900本などである。(平成28年4月現在)
○人口100万人以上の政令指定都市11都市において,人口1,00 0人あたりの街路樹の高木本数が最も多い都市は札幌市で114.2本,次いで神戸市85.2本,大阪市61.1本,仙台市46.1本,名古屋市44.8本,横浜市35.8本,福岡市35.6本で7番目となっている。
○7番目という結果については,人口密度など市街地の状況や都市の成 り立ちが異なるため,一概に比較することはできないが,今後も街路樹の充実に向けた取組みを推進していく。

 
問〈栃木〉
3.人口100万人以上の11政令市中7番目では、本市並木の印象も薄くなるのは頷けます。さて、街路樹をめぐる苦情が毎年寄せられていると思いますが、本市に届く苦情内容について聞かせてください。またその対策はどのようにされていますか。

 
回答〈住宅都市局長〉
○平成27年度の街路樹の苦情件数については,約1,350件が寄せ られており,主な内容として,民有地や車道にはみ出した枝葉剪定の要望が約32パーセント,中央分離帯などにおける除草の要望が約17パーセント,車の出入口で見通しを遮っている低木刈り込みの要望が約9パーセント,病虫害対策の要望が約8パーセント,落ち葉清掃などの要望が約7パーセントなどとなっている。
○苦情への対策については,街路樹の管理を委託している福岡市緑のま ちづくり協会とともに,危険性,緊急性が高いものについては早急に対処するなど,計画的な対策についても取り組んでいく。

 
問〈栃木〉
4.私にも毎年、この季節を迎えると銀杏の悪臭について実のつく枝の剪定を望む声が寄せられます。そこでまずイチョウの木の本数と植樹の理由を聞きたい。そのうち雌木(めぎ)、雄木(おぎ)の本数の把握を聞かせて欲しい。

 
回答〈住宅都市局長〉
○平成28年4月現在,イチョウの本数は約6,800本である。
○イチョウの植栽理由は,季節感のある黄色い葉の美しさが市民に喜ばれること,剪定を繰り返しても再生する強さがあり,管理が容易であること,水分を多く含んでいることから火災の延焼を防止する特性があることなどである。
○雌木,雄木の本数については,直近の調査はないが,過去の街路樹イチョウ調査において約14パーセントが雌木であったことから,現在の全体本数から推測すると,雌木が約1,000本,雄木が約5,800本存在している。

 
問〈栃木〉
5.韓国ソウル市のイチョウ並木の美しさはよく知られていますが、先月視察する機会を得ました。街路樹の4割を占めるイチョウを守り育てるために、悪臭の苦情に対して、専用受付120番の設置、27機動班の編成と24時間以内の処理、1台40万円のオリーブ削実機7台の導入、DNA鑑定による雌木(めぎ)の雄木(おぎ)への植え替えなど徹底した対策をとっていました。翻って福岡市中央区、早良区にかかるシーサイドももちのイチョウは街びらきとともに歩み25年間でずいぶん育ちましたが、それとともに悪臭に対する苦情で実のつく枝の剪定を毎年実施してほしいという要望が増えてきました。市内約6,800本のイチョウの美しい並木道を展望するには毎年、定期的計画的に削実するなり、雌木(めぎ)を雄木(おぎ)に植え替えるなど積極的に対策方針を立てる必要があると思いますが、本市の考え方をお聞きしたい。

 
回答〈住宅都市局長〉
○イチョウの街路樹については,議員ご指摘のとおり,銀杏の悪臭や落ち葉の量などの課題があると考えている。
○銀杏の悪臭対策としては,植栽時にはできる限り雄木を厳選して植栽しているほか,地域からの要望に応じて落ちる前の銀杏の収集を実施している。
○道路の再整備において,雌木の撤去や雄木への植え替えを行っている。
○さらに,剪定方法についても,落ち葉や銀杏の落下量を一定程度減らすために,樹形を維持したままで大きな枝を適度に間引くような手法を,平成28年度からは冬季の剪定時期に合わせて,本格的に実施していく。
○今後については,ソウル市など他都市の先進事例も踏まえ,より効果的な対策について検討していく。

 
問〈栃木〉
6.私がインターン学生とともに天神・博多駅周辺で8月に調査した「あなたの好きな並木道」によると、市民の印象に残る市内の並木について聞くと、100人中20人と抜きんでて多かったのが、中央区の「けやき通り」。「綺麗、素敵、お洒落、居心地良い、雰囲気良い、気が収まる、馴染みがある、良く知られている」などの理由が挙げられました。また国内外で心に残る並木道では、「東京の明治神宮外苑のイチョウ並木」の6名が最も多くなりました。
そこで質問ですが、当局の考える本市の誇れる並木道は何処で、樹種、植栽年数をお聞かせください。またどのような理由から事例を挙げられたのか伺います。

 
回答〈住宅都市局長〉
○福岡市の誇れる並木道については,歴史的価値のある香椎参道,美しい新緑が市民に認知されているけやき通り,その他都心部でも渡辺通り,明治通り,大博通りなどがある。
○香椎参道については,樹種はクスノキで,植栽年数は約95年が経過している。福岡市が誇れる理由としては,市内で最も古い街路樹として歴史的価値があり,香椎宮に続く参道として市民に親しまれているためである。
○けやき通りのケヤキについては,植栽年数は約60年が経過しており,福岡市都市景観賞を受賞するなど多くの市民に広く認知されているためである。
○都心にある渡辺通り,明治通り,大博通りについては,主にケヤキ,クロガネモチ,ホルトノキなどで,植栽年数は約40年である。これらの並木道は都心部における緑のネットワークを形成し,第3次福岡市基本計画における緑のプロムナード構想が実現したことで,歩いても楽しめる快適な都心回遊が可能となったためである。

 
問〈栃木〉
7.印象に残る並木として市民の認識が定着している、けやき通りをはじめ、香椎参道、明治通り、渡辺通り、大博通りなどを本市の代表的な並木道として、さらに愛されるよう育てていく強い思いはあるのかお聞きしたい。

 
回答〈住宅都市局長〉
○けやき通りや香椎参道、渡辺通りなどについては,福岡市を代表する 並木道であると認識しており,これまで先達の方々が将来を見越して計画立案し,育ててきた結果として特色ある並木道が存在していると考えている。
○並木を構成するみどりは,時間の経過によって魅力が増していくものであり,みどりの生長に合わせ,適切な維持管理を行っていくことで並木道を継承していく。
○今後については,市民や企業等と連携し,並木を守り育てていくことで,市民に愛される風格ある並木道を後世に引き継ぐとともに,さらなる街路樹の充実を図っていく所存である。

 
〈栃木〉
8.植栽年数60年のけやき通り、同じく年数約95年の香椎参道クスノキ並木や「緑のプロムナード」計画から40数年の明治通りなどを判断の基準に置くと、30年後、50年後を見据えた、印象に残る美しく風格のある並木道づくりは、これからが本腰を入れる時期だとこの議論を通して再認識しました。しかし一時期を除いて平成14年度をピークに事業費が減り続けているという事実を踏まえると甚だ心もとない。並木道先進都市の取り組みに学んでもらいたいのです。したがって基本計画のもとに具体的な実施プランを位置付けた街路樹全体の計画的な維持管理方針を設定し、それを裏付けるしっかりとした事業費をあてていただきたい。また、風格ある並木に育てていくには市民の支持という目標認識の共有が必要。時代に繋ぐ風格のある並木づくり運動を起こすことも考慮しながら取り組みを進めていくことを強く要望します。

 
■ベンチの配置等による憩いと寛ぎのある都心づくりについて

 
問〈栃木〉
1.他国の都市を訪ねると、歩道沿いに様々な形状をしたベンチなどの休憩施設があることに気付きます。ぶらぶら歩きをしながら腰を下して一息ついた経験をされた方も多いのではないでしょうか。天神・博多駅周辺の都心部における「憩いや交流」機能を有するベンチや日除けなどの休憩施設の配置状況について把握したいのですが、都心の休憩施設をまとめて把握することが難しいとのことでした。そこで都心部にある公園についてはどうなっているのかお伺いします。あわせて平成27年度の事業費をお聞かせいただきたい。

 
回答〈住宅都市局長〉
○都心部の公園41箇所について,ベンチを612基,パーゴラなどの日よけ施設を26基設置している。
○これらの施設に関する平成27年度の事業費は,ベンチの板替えなどの修繕費が577千円である。
○平成28年7月に供用開始した水上公園においては,建物の屋上空間も利用し、ベンチや日よけなどの施設を配置している。

 
問〈栃木〉
2.私が8月に実施したインターン学生たちとの調査によると、天神、博多駅周辺を訪れた目的は「遊び、買い物、食事」が100人中39人で、「仕事、バイト、学校」が24人。滞在日数は53人が「ほぼ毎日、週に数回」で、1日の滞在時間では1~3時間が28人。3~6時間は32人。6時間以上も35人でした。つぎに歩道、公園、広場にベンチや日除けなどを必要としたのは67人。とりわけベンチを望む声が38人で、次いで日除けが9人でした。ベンチや日除けなどの設置を望む場所については、天神が建物内部、歩道、地下街、公園、バス停の順にばらけましたが、博多駅周辺では駅前広場や駅施設、歩道に集中していました。
本市は今年3月、天神地区の公開空地に休憩施設を配置する、まちなかプロジェクトを実施したとのことですが、事業の目的と内容、取り組みの結果を聞かせていただきたい。

 
回答〈総務企画局長〉
○ご指摘の取り組みは,昨年度,「WE LOVE 天神協議会」が,都心部における持続可能なベンチ設置管理の仕組みづくりのための社会実験として,公開空地等の民地において店舗営業中にベンチやテーブルを設置したもの。
○利用者へのヒアリングの結果,休憩施設の設置に,9割以上の人が賛成意向を示したと聞いている。

 
問〈栃木〉
3.わたしは時折、市役所北広場のテーブル、ベンチで木漏れ日を浴びながら、隣のコンビニで買ったおにぎりをほおばる昼休みのひと時を過ごすのが楽しみですが、そこは市民にとって身近に寛げる数少ない都心空間のひとつです。天神での社会実験の実績を次に繋げていく本市の取り組みが必要ではないのかと思います。神戸市では今年5月に「ベンチ設置指針」を策定、まちの回遊性、交流、憩いの各機能を高めようとしています。
そこで、ベンチなどの休憩施設の配置について、所見を伺います。

 
回答〈総務企画局長〉
○誰もが思いやりを持ち、すべての人にやさしい街を目指す「ユニバーサル都市・福岡」推進の観点から,誰もが気軽に安心して外出できる環境づくりなどのため,現在、都心部を含む市内全域を対象としてベンチを設置するための基本方針の策定に向けて検討をすすめている。

 
問〈栃木〉
4.今の答弁から、憩いと寛ぎのある都心空間の必要性については認識の一致を見たと思います。天神、博多駅周辺のコンパクトにまとまりのある貴重な都心空間、道路空間をクルマから人中心に再配分して、都市の価値を高めるためにも、歩いて楽しい、歩きたくなるまちづくりを様々な手法を使って一層進めるべき。街なかの広場、道路などの公共空間における「憩いや交流」機能など世界の主要都市が有するグローバルスタンダードをアジアのリーダー都市・福岡市が獲得すべきテーマだと考えます。本市の都心まちづくりのあり方についての基本的な認識とこれまでの取組みについて伺いたい。

 
回答〈住宅都市局〉
○都心部では,様々な人の交流や活動を支えるうえで,道路や民有地の広場などが大事な役割を果たしており,民間建築物の更新期をとらえ,魅力的な公共空間の創出を図ることなどにより,人が中心の歩いて楽しいまちづくりを進めていくことが重要と考えている。
○これまで,博多駅地区においては,人が中心の賑わいと交流の駅前広場へと転換を図っており,さらに駅前広場に繋がる「はかた駅前通り」において,車道の一部を減らして歩行者空間を拡充するなど,安全・快適で賑わいや魅力ある通りの形成に取り組んでいる。
○また,「天神ビッグバン」のトリガーとなる天神1丁目南地区においては,ビルの建て替えに伴い,歩行者の憩いや賑わいを創出するセットバック空間を誘導しており,現在,着工に向けて関係者と協議を進めている。
○今後とも,市民はもとより国内外からの多くの来街者が美しい街並み や緑,人との交流を楽しみながら,憩いや賑わいを感じられる都心のまちづくりに,官民連携して取り組んでいく。

 
〈栃木〉
5.平成26年度に策定した都市計画マスタープランの都心部編には都心軸の回遊性を高めるとしているが、取り組みの例示が抽象的で、ベンチなどの休憩施設等それぞれの施策がどのようにつながるのか、位置付くのか分かりづらい。天神ビックバンでは、歩行空間を豊かにし賑わい空間を拡充するため、壁面を後退させ緑やベンチを配置するなどの新たなインセンティブ制度を導入するという。大いに賛成だが、姿を見せるのに少なくとも10年以上の歳月を要する天神ビックバンを視野に入れて、ベンチの配置等による憩いと寛ぎのある都心づくりについてしっかり取り組んでいくよう意見を申し述べてこの質問を終わります。

 
■建築物の省エネ改修と温室効果ガス削減の取り組みについて

 
問〈栃木〉
1.昨年末に採択された地球温暖化対策の新しい枠組みのパリ協定が来月にも発効する見通しです。わが国は温室効果ガスの2013年比で2030年度の26パーセント削減で批准される動きだと聞きます。そのような中、平成18年度に策定された本市の温暖化対策の計画に基づき、多様な施策を実施されていると思うが、平成27年度の温暖化対策の主な取り組みと決算額を聞かせていただきたい。

 
回答〈環境局長〉
○住宅用エネルギーシステムや電気自動車導入などへの助成をはじめ,出前講座などでの広報啓発や事業所向け省エネ講習会などに取り組んだ。
○平成27年度決算額は,295,971千円である。

 
問〈栃木〉
2.本市において様々な対策が進められているようですが、現在の計画における目標達成状況についてお聞かせください。

 
回答〈環境局長〉
○二酸化炭素排出量について,平成16年度比で家庭部門8%,業務部門14%,自動車部門8%の削減目標を設定しており,自動車部門は目標を達成した。
○家庭部門と業務部門については,エネルギー消費量は減少したが,電力に占める火力発電の割合が増加したことにより,目標の達成には至らなかった。

 
問〈栃木〉
3.現在の計画において、省エネは進んでいるが、温室効果ガスの排出量削減目標は達成できていないとのこと。本市は新しく策定する温暖化対策の計画において、国の温室効果ガス削減目標の26パーセントを上回る28パーセント削減するという意欲的な目標を立てるとのことです。28パーセント削減とした理由と根拠を聞かせていただきたい。

 
回答〈環境局長〉
○計画策定のための専門委員の協議会において,環境基本計画に掲げる「低炭素のまちづくり」を進めるため,いっそう積極的に温暖化対策に取り組む必要があるとされたことを受け,国を上回る28%削減とした。
○28%の目標値は,国が示す施策を本市が着実に実施することによる削減分に,本市独自の施策による削減分を上乗せして設定した。

 
問〈栃木〉
4.新たな計画における削減目標に向け、これまでの取り組みや実績を踏まえて、政策課題は何かお尋ねします。

 
回答〈環境局長〉
○日常的な省エネ行動は一定程度定着しているが,新たな支出・投資を伴うLED照明の導入などはまだ不十分である。
○今後は,省エネ型家電の導入や,住宅の省エネ化といった,ハード面での取り組みを促すことが必要である。

 
問〈栃木〉
5.今後はハード面の取り組みを促す必要があると答えられましたが、本市において、家庭部門の温室効果ガス排出量をどのようにとらえているのか、また全排出量のうちの何パーセントを占めるのかを伺いたい。あわせて先ほど回答にあった住宅の省エネ化は進んでいるのかお聞きしたい。

 
回答〈環境局長〉
○今後も世帯数の増加から温室効果ガスの排出量が増えることが予測さ
れる。
○全排出量に占める家庭部門の排出割合は,全国の約15%に比べ,福岡市は約30%と高くなっている。
○近年のエネルギー事情等を受けて,新築住宅の省エネ化は進んでいるが,既存住宅の省エネ化はあまり進んでいない。

 
問〈栃木〉
6.既存住宅の省エネ化が進んでいないとのことですが、既存住宅について集合住宅と戸建て住宅の割合、それぞれの戸数を聞きたい。あわせて集合住宅と戸建て住宅について持ち家の割合、戸数を教えていただきたい。

 
回答〈環境局長〉
○平成25年10月現在,集合住宅が約78%で約578,000戸,戸建住宅が約21%で約160,000戸である。
  ○持ち家の総数は約27,4000戸で,そのうち集合住宅は約48%で約132,000戸,戸建住宅は約51%で約140,000戸である。

 
問〈栃木〉
7.住宅の改修は、持ち家の方がオーナーさんなどの承諾が必要な賃貸住宅よりは取り組みやすいと思います。そこで、既存住宅のうち持ち家が274,000戸あるとのことですから、これらの住宅の省エネ化を促進することは、温暖化対策に大きな効果があると思われます。先の予算議会で、国の補助制度への上乗せ、横出しなど工夫を凝らした他都市の省エネ住宅改修の費用効果を紹介し、本市独自の補助制度創設について質問した際に「補助制度の創設を検討する」と前向きに答弁されたが、その後の検討状況を聞きたい。

 
回答〈環境局長〉
○住宅の省エネ化は,今後の温暖化対策における政策課題のひとつであ る。
○既存住宅の省エネ改修を策定中の温暖化対策計画の取組内容のひとつとして位置付け,広報や支援のあり方を検討している。

 
問〈栃木〉
8.工事費用を軽減し、導入を促進するためには省エネ住宅改修助成制度の導入が必要だと考えます。制度導入にあたっては、環境用語の活用や目標数値の提示は無論必要だが、それ以上に京都市の広報紙が「窓をすべて二重窓にした場合、10年間で31万円もお得!」と補助制度の活用を呼びかけるように、電気代ガス代の削減など経済的な利得を肌感覚で分かってもらえる工夫が省エネ改修を促進させるためのポイントだと考える。本市の所見を聞かせていただきたい。

 
回答〈環境局長〉
○住宅の省エネ改修を進めるためには,市民に改修のメリットを分かりやすく広報する必要があり,その内容を検討し工夫する。

 
問〈栃木〉
9.建築物の省エネ化は住宅に限ったことではありません。昨年、市庁舎西側ガラスを遮熱性ガラスに交換されたとのことだが、その目的、効果、事業費を聞きたい。遮音や結露など2次的効果、市職員の感想など定性的な効果についてもあわせてお聞きしたい。また、西側改修の費用効果を見極めて、市庁舎東側の遮熱性ガラスの交換に着手してはどうかと考えるが、所見を伺いたい。

 
回答〈環境局長〉
〇市庁舎西側のガラスについては,強い西日の影響を緩和することなどを 目的として,平成 27年度に遮熱性能が高いガラスに交換し,事業費は約8,100万円。
〇断熱,遮音,結露防止,省エネなどの2次的な効果もあるとされ,職員からも「眩しさが軽減した」,「夏冬過ごし易くなった」,「結露が無くなった」などといった感想を聞いている。
〇市庁舎東側の窓ガラスの交換については,今回の事業の効果に加え,本庁舎の施設機能の維持のために必要な他の改修事業との優先順位などを見極めつつ,検討すべき課題であると認識している。

 
問〈栃木〉
10.先ほどの省エネ住宅改修の効果を市民に周知させるためには、市民が多く訪れる市有施設で、市民が二重ガラスの効果を体感することが重要と考えるため、今後は本庁舎だけでなく、区役所、市民センター、体育館、公民館、市営住宅、学校などの市有施設においてガラス断熱性の高い二重ガラスに交換し、本市の省エネ政策を進められるよう要望しておきます。
また、市有施設以外のオフィスビルなどの民間建築物の省エネ化も重要と考えるが、民間建築物に対してはどのような施策により省エネ化を誘導していくのか、お聞きしたい。
   
 
回答〈環境局長〉
○来年以降に建設される一定規模以上の建築物については,国の省エネ基準への適合が義務化されるため,周知に努める。
○既存の建築物で多量にエネルギーを使用するものは,国への報告義務と指導により省エネ化が促進されている。本市は独自に,国に報告対象外の事業者に対して本市への報告書提出を求める制度の導入を検討する。

 
問〈栃木〉
11.削減目標を28パーセントとしている新温暖化対策の計画を策定するだけで終わるのではなく、住宅省エネ改修など計画に位置付けている施策を実施し、地球温暖化対策に取り組んでいただきたい。最後に、天神ビックバンなどで今後、民間建築物の建て替え需要が高まる中で、本市が温室効果ガス削減のまちづくりをリードしていくべきだと考えるが所見を伺いたい。

 
回答〈環境局長〉
○温室効果ガスの排出量を削減するには,市民,事業所個々の取組の促進に加え,「まち」そのものを省エネ・低炭素型に変えていく必要がある。
○天神ビッグバン等の都市開発の機会は,温暖化対策の推進にとっても大
きなチャンスである。
○関係部局と連携しながら,今後,あらゆる機会を捉えて,温室効果ガス排出削減に向けたまちづくりを進めていく。